フルコミッションの営業マンだった頃

フルコミッションの営業マンをしていて感じた人生観

フルコミッションの営業で人生観が変わった

私は基本的に写真を撮るときに、そこに芸術性や何かという事を考えずに、手元にあるスマートフォンのカメラで、自分の日々の暮らしの中で出会った風景を、写真に収めていっています。

 

私はどちらかというと、休みの日なども、散歩に出かけるようなまったりした日々を過ごす気持ちのあるタイプの人間ではなかったのですけど、外に出かけて、ちょっと自分の気に入った風景を写真に取ってみようかな…と思うようになってからは、少し外出するのが好きになりました。

 

以前に、完全成果報酬制の営業マンをやっていた時には、とにかく毎日の売上を上げるためにはどうすれば良いか?という事にとにかく必死で、精神的には休日などというものは、半年に1回もないような感じでした。

 

そのような環境の中でバリバリ仕事をしてきて、もちろんその中で得るものもあったのですけども、やはり自分自身、それをやっていた期間に失ったものもかなり多いと思っていて、今は、人生のリセットのために、少し緩やかに物事を考えるようになっていますね。

 

このような心理の変化があるおかげで、自分自身の、ただ何気ない位、家の近所の散歩のような写真撮影でも、それを3ヶ月後とか、半年後ぐらいに見ることで、あの時は、こんなこと考えていたなあ…など、ちょっとした思い出に浸ることができます。

 

人間というのは、何かを成し遂げようと思う時には、それが日課になっていない限りはなかなか難しいものですが、その日課がやはり精神的な負担がかなり大きいものになっていると、最終的にはそれを続けることはかなり難しいです。

 

私の場合には、新規の営業の取引先を回るために、今日は3件の新しい飛び込み営業をしよう!と考えて、そのためのプランなどを練っていたのですが、その作業というのが、やはりかなりプレッシャーを伴うもので、週明けの月曜日から仕事をする時の気持ちは、本当につらいものでした。

 

そんな感じで、自分がどんな仕事をして入れば毎日が幸せになるのか…?などという事をいろいろと考えるような時間も結構あった事から、今の、ごく普通のサラリーマンのスタイルが、とりあえず今の自分の人生に合っているかな?というところにたどり着きました。

 

周りの環境が、頑張っている人が多い場合には、やはり自分もその熱の中で頑張るという事も良いと思いますが、やはり私達ぐらいの年齢になってくると、自分の仕事の事だけではなくて、家族との関係の事などもいろいろありますから、本当に、35才ぐらいお過ぎたら、仕事に全力!というのも難しくなってきますよね。

 

私は、最初はお金が欲しくて厳しい営業マンの仕事をしてたわけですけども、実際にその環境になって、お金が溜まるようになってからも、決してそれに満足する事もなく、また、そのお金が貯まったからといって、何か欲しいものというのも特にありませんでした。

 

一度経験してみるまではわからなかった事ですが、自分の生活における価値感が、どうやらお金には無い…という事が、はっきりとわかりました。

 

それ以来、ぼんやりとする時間も楽しんだり、将来どんな事をしようか?という事で、自分の頭の中で妄想してワクワクするような余裕も戻ってきましたので、人間としてはどちらかと言えばこちらの方が正常な状態?なのかと思います。

 

さて、それでは今日も、日々の何気ない日常に感謝して、お散歩写真でも撮ってみたいと思います。

 


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